「う」から始まる用語一覧
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ウール(うーる)
ウールとは、羊の毛を原材料とする動物繊維を指す。羊の毛はメリノ種が代表的であり、世界で最も使用されている動物繊維である。主な生産国はオーストラリアや中国、ニュージーランドが挙げられる。ウールの主成分はケラチンと呼ばれるシステインを含むたんぱく質であり、燃えると刺激臭を発する。油分を含むため水分をはじき、濡れても保温効果をもつため、ウール性の衣類は野外での着用に適している。熱伝導性が低いためウールでできた服は冬は暖かく、夏は涼しい。また、しわになりにくいうえに型崩れを起こしにくい。
ウィークリーマンション(うぃーくりーまんしょん)
ウィークリーマンションとは、主に1週間程度滞在することを目的として賃貸するマンションのことを指す。
法律上、不動産賃貸業として「定期借家契約」に基づき運営されている場合と、ホテル業(旅館業)による長期宿泊の形態による場合に分けられる。家電や家具などの生活上必要なものが備え付けられ、契約をして鍵を手にすればすぐに住むことができるのが特徴である。一般の賃貸住宅に比べると敷金や礼金などがなく、契約に関する手続きが容易である。利用目的は旅行、研修、出張、家の建替え期間中の一時的な住居など様々である。
ウィルトンカーペット(うぃるとんかーぺっと)
ウィルトンカーペットとは、ウィルトン織りがほどこされたカーペットを指す。
ウィルトンは、イギリスの地名であり、18世紀中期にウィルトンで織られはじめたためこの名前がついたと言われる。経糸2本、緯糸1本を交差させながらパイル糸を絡ませる織り方が用いられている。パイル糸を1本ずつしっかりと織り込んでいるため弾力性と耐久性にすぐれており、カーペット特有の遊び毛が出にくいこともメリットとして挙げられる。繊維の密度の単位はノットで表され、ノット数が多いほど価値が高いとされている。
ウィングチェア(うぃんぐちぇあ)
ウィングチェアとは、大きな背もたれがついている格式高い椅子を指す。
ウィングは英語で羽を意味し、背もたれ部分が羽のように見えることからその名がつけられた。背もたれ部分や脚部分が美しい曲線で形成されており、猫足になっている場合が多い。背もたれが座っている人をおおう形になっているため、リラックスできるだけではなく、風や暖炉の熱から頭を守るという意味もある。また、装飾としてボタン留めがほどこされていることもある。足を置くためのオットマンがセットになったタイプも見られる。布張りのものが多いが、高級なウィングチェアでは、革張りのものが多い。
ウィンザーチェア(うぃんざーちぇあ)
ウィンザーチェアとは、硬い木製の座面に背もたれや脚が接続されたタイプの椅子を指す。
細い木で構成されていることが多い。17世紀後半にロンドンのウィンザー地方で誕生し、ダイニング用として庶民に親しまれていた椅子である。シンプルで使い勝手が良いことから、アメリカにも広まった。ウィンザーチェアが作られ始めた初期は背もたれ部分が四角い形のコームバック型が主流であったが、18世紀後半より丸みのあるボウバック型が主流となった。座面に対して縦に垂直に背もたれ用の木がくしのように接着されているものが多いが、H字型に背もたれが組まれたスクロールバック型もある。
ウインドエアコン(ういんどえあこん)
ウインドエアコンとは、窓枠に取り付けるタイプのエアコンを指す。窓用エアコンやウインドクーラーとも呼ばれる。特徴としては、エアコン本体が室外機と一体のため、室外機を別途設置する必要がない。個人で取り外しが可能なため、業者による設置工事ができない賃貸住宅等でも設置可能である。
機能の点で見ると、冷暖房兼用タイプと冷房専用タイプがあり、換気機能や除湿機能などを備えたものもある。また、オートドレン機構を備えた製品であれば、ドレン水を自動的に室外へ排出することができる。
ウェーブキー(うぇーぶきー)
ウェーブキーとは、表面に波型の溝・くぼみがある鍵を指す。その形から彫刻キーと呼ばれることもある。
鍵穴に滑らかに差し込むことができ、鍵を差し込まないとシリンダーは回らない。開発当初は高級車で使用され始め、その後金庫や住宅の鍵としても使われるようになった。ウェーブキーは高い防犯性がある鍵だが、複製の難易度が高いとため、作成するには、ほかの鍵よりも時間と手間とコストがかかる。
上吊りタイプ戸(うえつりたいぷど)
上吊りタイプ戸とは、開口部の上部にレールを取り付け、戸を吊るして開閉する引き戸を指す。
一般的な引き戸に比べ、レールが天井のみに設置されているため、床面をフラットな状態にできバリアフリーに有効である。床に段差や溝がないため、開閉音も比較的小さい。また、レール部分にゴミやホコリがたまらず、将来的な間取り変更もしやすくなる。壁外面の上にレールを設置するアウトセット引き戸と、壁内面の上にレールを設置する上吊り引き戸の2種類があり、リフォームなどで後から設置する際はアウトセット引き戸の方が対応が容易となる。
ウォークインクローゼット(うぉーくいんくろーぜっと)
ウォークインクローゼットとは、人が歩ける広さを確保したクローゼットを指す。間取図では名前の頭文字を取りWICと表記される。
押入れのように上下に区切られていないので、収納の自由度が高い。ハンガーパイプや棚が付いたタイプもある。バッグや帽子などの小物も収納でき、全ての衣類を収納すれば衣替えの必要もなくなる。一方で、人が入ることが前提なので、タンスや押入れよりも広いスペースが必要で、デッドスペースができることもある。
ウォークスルークローゼット(うぉーくするーくろーぜっと)
ウォークスルークローゼットとは、2つの出入口を設け、通路のように通り抜けができるクローゼットを指す。
別の部屋や廊下とつながることで、動線がスムーズになり、回遊性も高まる。寝室のほか、キッチン、シューズクロークと廊下などに採用されることもある。また、二方の扉を開けて風を通すことで、空気がこもらず、換気もできる。ただし、通路として使うための幅が必要になるため、実際にモノを収納できるスペースが少なくなる面もある。
ウォーターガーデン(うぉーたーがーでん)
ウォーターガーデンとは、池や滝、流れなどの水景を取り入れた庭園を指す。池泉庭園、水生庭園とも言われる。
ウォーターガーデンの周辺に草花を植えたり、水生植物や昆虫、魚などが生息することで、四季を感じられる魅力的で癒しのある空間にすることができる。自宅にウォーターガーデンを造成する場合、設置・維持するには多くのコストがかかるが、水の音や水面によって癒されたり、目隠しとなる壁泉で道路や隣家からの視線を遮断することができる。
ウォーターハンマー(うぉーたーはんまー)
ウォーターハンマーとは、水道を止めた際に水管からドンというような衝撃音がする現象を指す。水道管内部の急激な圧力の変化により、水が内側から激しくぶつかってしまうことで起こる。シングルレバー水栓や洗濯機、食器洗浄器などの使用中に発生しやすい。音が瞬間的に伝わるため、水道とは離れた場所から異音が発生することもある。また近隣の住居数が増えたことによる給水水圧の増加、配管更新工事による水の流量増加などが要因の場合もある。ウォーターハンマーを放置すると振動により配管や給水装置などの接合部が緩むことで漏水が発生、また水回りの機器の故障が誘発される場合もある。対策としては水栓等の急激な閉め切りを行わない、水撃防止器を用いるなどがある。
ウォーターフロント(うぉーたーふろんと)
ウォーターフロントとは、水辺や港湾、臨海部など水域をあわせもった地域のことを指す。
日本のおもな都市の多くは、河口部の水辺都市であり古くから埋立てが行われ、ウォーターフロントとして独自の親水空間を随所でつくりだした。また、地域を指す言葉としてだけでなく、開発行為を含む言葉としても使われる。国や地域の経済発展を考えるうえで、ウォーターフロントは生産・物流の重要な役割を果たす。
老朽化した施設や工場跡地などを利用してウォーターフロント開発が行われることも多い。
ウォーターベッド(うぉーたーべっど)
ウォーターベッドとは、合成樹脂製の袋に水を入れマットレスにして体を支える仕組みのベッドを指す。水の上に浮かんでいるような感覚で身体にかかる圧力を均等に分散できるため、快適な睡眠を得られるとされる。スプリングやウレタン製のマットレスは経年劣化により寝心地が変化してしまうが、ウォーターベッドは寝心地が変化しにくい。またダニやホコリの発生もないのでアレルギーのある人に向いている。
ウォーターメイプル(うぉーたーめいぷる)
ウォーターメイプルとは、主にカナダやアメリカ東部に分布しているカエデ科の広葉樹のことを指す。ソフトメイプルの別名である。木肌は灰白色で、きめ細か且つ均一である。軟らかい材質のため加工が容易なので、主に内装建具や家具、小物や靴型などに適している。また、弾力性が程よいため、一般住宅におけるフローリング材や壁パネル、羽目板などにも使用されている。
ウォールウォッシャー(うぉーるうぉっしゃー)
ウォールウォッシャーとは、壁面を均一に洗うように照らすライティング手法を指す。
天井に面した壁の上方から光が流れ落ちて来るように広がるのが特徴で、天井の高いホテルや公共施設のエントランスロビーや商業店舗などの事例が多い。照明器具は、特定方向を照射するように反射鏡が付けられたウォールウォッシャータイプのダウンライトや、細長い直管LEDなどが使われる。
最近は、住宅にも応用されつつある。たとえば、凹凸のある素材感を持つ仕上げの壁にウォールウォッシャーを採用すると、より立体的になり、室内の奥行も出る。
ウォール型キッチン(うぉーるがたきっちん)
ウォール型キッチンとは、キッチンの正面が壁に接しているタイプのキッチンを指す。
対面キッチンが主流になる以前は、日本の住宅では多く導入されていた。
ウォール型キッチンの間取りは、クローズドキッチンでもオープンキッチンでも可能である。クローズドキッチンでは反対の壁面に収納棚が設けられるため、収納スペースが多く確保できる。オープンキッチンでは、キッチンの後ろにダイニングテーブルが置けるので、配膳がスムーズになる。
ウォールキャビネット(うぉーるきゃびねっと)
ウォールキャビネットとは、壁面に設置する収納家具を指す。
システムキッチンや洗面化粧台では壁や天井から吊るす戸棚や収納ユニットとして設置されている。システムキッチンのウォールキャビネットの開閉方法は、開き戸タイプや直昇タイプなどバリエーション豊富で、耐震ラッチを備えた防災性の高いタイプや照明を組み込んだタイプなどがある。
ウォールステッカー(うぉーるすてっかー)
ウォールステッカーとは、特殊なビニール素材でできた、貼ったり剥がしたりすることができるステッカーを指す。壁に穴をあけたり傷をつけたりするものではないので、自宅でも賃貸マンションでも気軽に模様替えができるアイテムである。
台紙から外してそのまま貼れるシールタイプのものや、壁に直接ペイントしたような風合いになる転写タイプものなどがある。
ウォールナット(うぉーるなっと)
ウォールナットとは、日本ではブラックウォールナットと呼ばれる北米産のクルミ科の広葉樹を指す。適度な堅さがあって加工しやすく、表面にウォールナット特有の艶のある濃い褐色が出るため、家具材や化粧単板として重宝される。また、衝撃に強く乾燥処理後はほぼ狂いが生じないため、床材としても使用される。マホガニー、チークと並んで世界三大銘木と称されている。
辺材は白に近く、心材は製材時は薄褐色だが数時間で紫がかった暗褐色に変わっていく。これは、辺材と心材の境にあるフェノール酸化酵素が空気に触れることによっておこる現象である。