「英・数」から始まる用語一覧
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24時間有人管理(にじゅうよじかんゆうじんかんり)
24時間有人管理とは、管理人や警備員が365日24時間常駐している管理システムを指す。一般的に、日中は管理人が、夜間は警備員が常駐する形を取っている物件が多い。また、住み込みの管理人が24時間常駐している場合もある。
常に管理人がいることで、防犯性が高まり、より安心できるメリットがある。ただし、スタッフを常に配置するため、管理費や賃貸料が高くなりがちである。
2世帯住宅(にせたいじゅうたく)
2世帯住宅とは、同じ建物に子世帯と親世帯が一緒に住む住宅を指す。
完全同居型・部分共用型・完全分離型の3タイプがある。完全同居型は、寝室などを除いて、玄関やキッチン、トイレ、お風呂などすべてを共用するタイプのことである。部分共有型は、玄関は1か所で部分的に共有するタイプのことをいう。完全分離型は、玄関を2か所に作り、内部の設備も完全に分離しているタイプである。2世帯住宅は、家事や子育て、介護などのサポートがスムーズに行える点が大きなメリットである。水道光熱費も、基本料金を1つにまとめられるので、節約になる。また補助金の給付や税金の軽減措置などが受けられるという利点もある。
2段窓(にだんそう)
2段窓とは、縦に2つ組み合わせた窓を指す。
開かないはめ殺し窓とすべり出しで開く窓を組み合わせたユニットがよく見られる2段窓だが、もともと組み合せユニットであるもののほか、横寸法の同じ窓を縦に2つ並べたものも2段窓と呼ばれている。
下段を開かない固定式に、上段だけを開閉式にすることで落下防止や防犯、換気を並立したり、下段のみをすりガラスなどにしてプライバシーへの配慮と開放感を両立するなど、窓の開閉やガラスの種類を選べば多彩なバリエーションを楽しむことができる。
2段ベッド(にだんべっど)
2段ベッドとは、2つのシングルベッドを上下に組み合わせた形のベッドを指す。
1人分のスペースで2人分の寝る場所を確保できることから、子ども部屋のほか、寮などのスペースが限られている場所で利用されることが多い。上段と下段を分割できるタイプが多く、つなぎあわせている金具を外して2台のシングルベッドとして利用することもできる。
2面採光(にめんさいこう)
2面採光とは、1つの部屋に2つ以上の窓を設けている間取りを指す。
2面採光は部屋に2つ以上の窓を設置するため、1面採光に比べて日当たりが良くなる。たとえば、部屋の東と南に窓があれば、朝日が入り昼過ぎごろまで陽光を採り入れることができる。また、2つ以上の窓があることで、外とつながりやすくなり、開放感を楽しみやすい。窓が2方向にある場合は、窓を開けると風が通りやすくなり、換気がしやすくなる。
2面接着(にめんせっちゃく)
2面接着とは、サイディングなどの動く目地にシーリング材を施工するときに、その材料を目地底に接着させない接着方法を指す。目地底にはボンドブレイカーを貼るなどして、底面を接着しないように施工される。材料の温度変化による伸縮や地震などによって大きく動く場合に、シーリング材が目地の伸縮に追従できるようする、ワーキングジョイントに適した工法である。
2連窓(にれんそう)
2連窓とは、それぞれ独立した窓が横に2つ並んでいる窓を指す。
引き違い窓は、2連窓とは呼ばれない。はめ殺し窓とすべり出しで開く窓を組み合わせたユニットが最も一般的に見られる。なお、もともと組み合せユニットであるもののほか、縦寸法の同じ窓を横に2つ並べたものも2連窓と呼ばれている。
構造上の制限で2連窓を採用する場合やデザイン性から採用する場合など目的はさまざまで、それぞれ違った方向に開く窓にすれば空気の流れに配慮した開口部になる。
1坪タイプ浴室(ひとつぼたいぷよくしつ)
1坪タイプ浴室とは、外寸が1坪(=2畳分、182cm×182cm)の浴室を指す。ただし浴室の広さは一般的に内寸サイズで表現され、1坪の広さに設置可能な浴室を意味する。つまり、1坪タイプ浴室とは、内寸が160cm×160cmの「1616サイズ」「1616タイプ」と呼ばれる大きさの浴室である。
メーカー各社から多くの商品が販売されている。
100年コンクリート(ひゃくねんこんくりーと)
100年コンクリートとは、大規模な修繕をしなくても100年ほどもつとされる強度のコンクリートを指す。日本建築学会により、耐久設計基準強度が30N/mm2以上と定められている。耐久設計基準強度30N/mm2とは、1m2あたりに対する圧力約3,000トンに耐える力を示している。
ただし、メンテナンスが100年間不要という意味ではない。通常の補修により、コンクリートの重大な劣化や鉄筋の腐食などの大きなダメージが100年間は生じないと予想されるものである。
BS放送(びーえすほうそう)
BS放送とは、放送衛星を利用したテレビ放送を指す。一般家庭での視聴を目的とした放送であり、現在運用されている衛星は東経110度に打ち上げられた衛星が使用されている。BSとは、Broadcasting Satelliteの略である。
BS放送を受信するためにはアンテナが必要であり、衛星が位置する南西方向にパラボラアンテナを設置する必要がある。ただし、集合住宅などで既に共同アンテナが設置されている場合は、新たにアンテナを設置する必要はない。また、アンテナ設置だけでなくチューナー内蔵のテレビも必要である。現在のテレビはこのチューナー内蔵型のものがほとんどだが、チューナーが内蔵されていない場合は別途チューナーが必要になる。
受信するチャンネルによって有料のものもあり、視聴する場合はチャンネルに合わせて別途受信契約が必要となる。
BLマーク(びーえるまーく)
BLマークとは、一般財団法人ベターリビングが、品質や性能、アフターサービスなどに優れた住宅部品として認定した優良住宅部品(BL部品)に貼付される「BLマーク証紙」に表示されるマークを指す。BL部品と認定を受けた住宅部品には、瑕疵保証と損害賠償の両面からのBL保険がつく。
PSコンクリート(ぴーえすこんくりーと)
PSコンクリートとは、床版や梁がたわむのを防ぐために、あらかじめピアノ線などの鋼材で補強して抵抗力を高めた鉄筋コンクリートを指す。
柱や梁の少ない大スパンの空間を作りやすい。「Pre-Stressed(あらかじめ応力を与えられた)」を略してPSという。
プレストレスの与え方には、先に鋼材に引っ張り力を与えてからコンクリートを打ち込んで硬化させる「プレテンション工法」と、コンクリートが硬化した後に鋼材に緊張を与える「ポストテンション工法」がある。一般に、工場生産するPC部材(プレキャストコンクリート部材)にプレテンション工法、現場施工の場合にポストテンション工法が採用される場合が多い。
PM2.5(ぴーえむにーてんご)
PM2.5とは、空気中に浮遊する直径2.5μm以下の大気汚染物質を指す。「微小粒子状物質」とも言われる。従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子。PMは英語のParticulate Matterの略。発生源としてはボイラー、焼却炉などのばい煙を発生する施設、コークス炉、鉱物の堆積場等の粉じんを発生する施設、自動車、船舶、航空機等、人為起源のものに加え、土壌、海洋、火山等の自然起源のものもある。粒子が非常に小さく、呼吸によって肺の奥まで入り込みやすいため、ぜんそくなどの呼吸器系疾患や、不整脈などの循環器疾患に罹患しやすくなる恐れがある。環境基準は1年平均値15μg/m3以下、かつ1日平均値35μg/m3以下。
Pトラップ(ぴーとらっぷ)
Pトラップとは、排水設備の配管の途中に水を溜める装置「排水トラップ」で形状がP型のものを指す。
アルファベットのPに似た形状をPトラップと呼び、他にUトラップや椀トラップ、ドラムトラップなどがある。排水トラップは、排水設備の途中に水を溜めること(封水)で下水の悪臭やガス、ネズミ、虫などの侵入を防ぐ。沈殿物が溜まるとスムーズな流水にならず、排水詰まりなどを引き起こしやすいので、清掃のために開けられる構造になっていることが多い。
Pトラップは上から流れてくる排水を壁側に流す形状で、床に排水管が通らないので洗面化粧台等、汎用性の高いトラップとなっている。
PP分離(ぴーぴーぶんり)
PP分離とは、居間や食堂などのPublicな空間と寝室やバスルームなどのPrivateな空間を、廊下などで明確に区切った間取りを指す。
それぞれの頭文字をとってこう呼ばれる。具体例としては、マンションなどの集合住宅において、玄関から片側にリビングダイニングを置き、反対側に個室用のスペースを配置したものがあげられる。一戸建てでは1階にリビングダイニング、2階に家族個々の寝室を配置したものも典型的な例である。家族の生活用の空間とゲスト用の空間を分けることで住みやすい設計と言われている。
2口コンセント(ふたくちこんせんと)
2口コンセントとは、主に壁面などに設けられる給電用の差込口のうち、2つの電気器具を同時に接続できるタイプを指す。
コンセントには2つの穴が開いているが、右側は7mm、左側は9mmと長さが違っており、右側のみに電圧がかかっていて左側は過電流などがあった際に放電するための接地端子となっている。2口コンセントには設置の形からさまざまな種類のものがある。壁面に埋め込んで使う埋め込み型、壁面に飛び出す形で設置する露出型、床面などに通常は格納しておき、必要な時だけ飛び出すフロア型、屋外で使用できる防水型などである。
2口コンロ(ふたくちこんろ)
2口コンロとは、キッチンコンロが2口設置されている機器を指す。IHのように電気を熱源とするものと、ガスコンロのようにガスを使用するものがある。
口が横に並んだタイプ、斜めに並んでいるタイプ、縦に並んでいるタイプ、あるいは2つの口でそれぞれ火力が異なるなど、2口コンロと言っても製品によりコンロの位置や火力などに違いがある。
2ツ割筋交い(ふたつわりすじかい)
2ツ割筋交いとは、木造軸組工法で建てられる住宅において、垂直材の縦の柱と横架材の間に組み入れる筋交いの太さが、幅9cm×奥行き4.5cmのものを指す。元々の木材は約9cm角に製材されているが、その厚みを均等に2分割して使用することから、2ツ割の名称がつけられている。この他、均等に3分割する3ツ割筋交いや、均等に6分割する6ツ割筋交いなどがある。取りつけることで、水平方向に対する力の強度が増し、強風や地震時の揺れに対する耐久性を高めることができる。建築基準法において、2ツ割筋交いを1本設置した場合は壁の強度が2倍に、2本を交差させて設置した場合は4倍になると示されている。
2人入居可(ふたりにゅうきょか)
2人入居可とは、ワンルームや1LDKなど、一人暮らしが想定される部屋に2人の入居が許可される契約条件を指す。
賃貸借契約を結ぶ際には、借主本人と同居人を明記する。居住者の追加や転貸は許可しないことが一般的であるため、一人暮らしとして契約した場合、2人で居住することは原則できない。
ただし、入居募集広告で表記がなくても、実際には、複数人の入居ができる場合がある。希望があれば貸主に確認する必要がある。
VOC吸着シート(ぶいおーしーきゅうちゃくしーと)
VOC吸着シートとは、揮発性有機化合物を吸着するため不織布で活性炭を挟み込んだシートを指す。ゼオライトなどを使用したシートも見られる。揮発性有機化合物をVOCと言い、主な種類にホルムアルデヒドやスチレン、エチルベンゼン、トルエン、キシレンなどがある。一般的に住宅を建設する場合やリフォームをする場合はシックハウス対策が講じられているが、居住する際に持ち込んだ家具や、追加で張った壁面や床材などからVOCが発生する場合もある。その際、床面や押入れ、靴箱や収納家具の内部などにこのシートを使用することで、VOCによる健康被害を防ぐことができる。