「ふ」から始まる用語一覧
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フレキシブル板等打ち付け軸組(ふれきしぶるばんとううちつけじくぐみ)
フレキシブル板等打ち付け軸組とは、柱と横架材の間に厚さ6mm以上のフレキシブル板や厚さ12mm以上の石綿パーライト板などを張った耐力壁を指す。
耐力壁とは、地震の揺れや風など、建物に対して水平方向にかかる力に抵抗し、建物を支える役割をもつ壁をいう。建築基準法では、フレキシブル板等打ち付け軸組の耐力は2.0とされている。また筋交いを入れた上に構造用合板などを張り付けた場合、筋交いの耐力も加算できる。
フレキシブルボード(ふれきしぶるぼーど)
フレキシブルボードとは、セメントと補強繊維を原料に加圧プレスして成型した不燃性のボードを指す。
湿気に強く、安定性に優れていて寸法変化率は極めて小さい。曲げ方向に対して粘り強く、高い耐衝撃性も併せ持つ。国土交通省が認定した不燃建材で、外壁、内壁、天井などの直接建材、塗装化粧板基材などの間接建材、配電盤断熱材、コンロ敷板などの耐火・断熱部品として使用される。厚板は新幹線の遮音壁などにも使われている。
過去には石綿含有のフレキシブルボードもあったが、いわゆるアスベスト問題で現在、日本では製造されていない。
フレンチカントリー(ふれんちかんとりー)
フレンチカントリーとは、南フランスにあるプロバンス地方が発祥と言われる、素朴な雰囲気が特徴のインテリアスタイルを指す。
ベースカラーには白が使われることが多く、小物には淡い色のベージュ、グリーン、ブルーなどの色が使われる。
家具は主に、なめらかな曲線のあるデザインが選ばれることが多い。
フレンチスタイル(ふれんちすたいる)
フレンチスタイルとは、フランス郊外の伝統的な家をイメージした住居などの様式を指す。
年月が経つにつれて味わいが深まるデザインと、古くからフランスの壁に使われている漆喰や独特の形状の屋根瓦など、本物の天然素材をふんだんに採り入れているのが特徴である。
フローティング階段(ふろーてぃんぐかいだん)
フローティング階段とは、階段の蹴上げ(垂直面)に深い蹴込み(凹み)を設けることで、一段一段が宙に浮いているように見える階段を指す。このタイプの階段は、造作の工程が多くなるため手間がかかるが、仕上がると、蹴込みのない階段と比較して、立体的で、とても奥行き感のある階段が出来上がる。高低差がある敷地の場合、外構にフローティング階段を採用して、例えば自然石をダイナミックに積み上げて、重厚感のある空間を演出することも可能になる。
フロートガラス(ふろーとがらす)
フロートガラスとは、平滑性に優れたゆがみの少ない透明板ガラスで、一般的に流通している、いわゆる「ガラス」を指す。
透視像や反射像に優れており、また厚みの種類が豊富で、ガラス製品の中では加工がしやすい。窓ガラス、ガラステーブルトップ、ガラス棚板、棚の扉、などによく使用されている。ガラス水槽などにも使われている。
熱線吸収ガラスや複層ガラス、強化ガラスなど、用途に合わせた機能的なガラスの普及で、断熱性や省エネルギー性を求める場面での採用は少なくなっている。
フロートスイッチ(ふろーとすいっち)
フロートスイッチとは、液面に浮かべたフロート(浮き)の浮力を利用して、水位を制御するために使われる接触式の電気回路用のレベルスイッチのことを指す。水位が上昇してくるとフロートスイッチの底面が液面の方向に傾いていき、水位が下がって水から出ると単にぶら下がった状態になる。フロートスイッチが傾くことで、接点のオン・オフを管理できるため、水位が変化するにつれて電気回路を自動で制御できる。自動販売機やコンビニのフライヤー、加湿器や食器洗い乾燥機などに用いられている。
フロート発色ガラス(ふろーとはっしょくがらす)
フロート発色ガラスとは、フロート板ガラスの工程で金属イオンを片面に浸透させて、ブロンズ色に発色したガラスのことを指す。両面にでこぼこがなくなめらかで、平行かつ歪みもなく透明度の高い一般的な透明板ガラスで、太陽の光が反射して美しく輝く特徴がある。そのため、実用的な用途よりは装飾用として使用されることが多い。発色する色は添加する金属によって変わる。グリーンは酸化鉄、ブロンズは酸化コバルトと酸化鉄、グレーは酸化コバルトと酸化鉄をブロンズとは異なった配合の比率で添加すると発色する。
フロートレススイッチ電極(ふろーとれすすいっちでんきょく)
フロートレススイッチ電極とは、主に液面のレベルを検出する接触式のセンサーで、フロート(浮き)を使用していないスイッチを指す。
液体内に電極棒を入れ、その液体の電導性により電極間を繋いでスイッチとする仕組みである。フロートレススイッチにはさまざまな種類があるが、一般的に電極式を示すことが多い。
フロートレススイッチ電極は、本体や電極保持器、コモン電極・検出電極の電極棒にて構成される。本体は、電極保持器・電極棒により水位を判断し、ポンプの運転や停止の切り替えを行う。電極棒は、長さが異なる複数で成り立っており、電極保持器で固定されている。水位が上がるにつれ、長い電極棒から順に水面に触れていく。
フローリング(ふろーりんぐ)
フローリングとは、木板や木質材料で作られた床材や床板を指す。
耐久性が高く色味も豊富なので、どのような部屋にも合わせやすくもっとも使用されている床材である。また、掃除がしやすく、カーペットのようにダニなどの虫の心配が少ない。フローリングには、単層フローリングと複合フローリングの2種類がある。ヒノキやサクラなどの天然木の無垢材で作られた単層フローリングは、丸太から切り出した一枚板をそのまま使用する。複合フローリングは天然木材と合板や集成材を張り合わせて作られている。
フローリング用畳(ふろーりんぐようたたみ)
フローリング用畳とは、フローリング上に置いて設置する畳を指す。
置き畳ともいう。通常の畳と同様、い草でできたものの他、合成繊維や和紙でできたものなどがある。フローリング用畳は、フローリングの上に敷くだけで和のテイストを取り入れることができる。用途に合わせて広さを設定することもでき、取り外しも簡単という利便性がある。心地よい肌触りとクッション性から、赤ちゃんのお昼寝や小さな子供の遊び場にも適している上、階下への防音効果なども期待できる。
フロアキャビネット(ふろあきゃびねっと)
フロアキャビネットとは、床に置いた組み立て枠(台輪)の上にボックスを設置してつくられるキャビネットを指す。
台輪とボックスが一体化しているものや、ボックス本体の高さ、中の仕切りが調整できるものもある。
システムキッチンの収納として使われるキッチン用が多いが、家事スペース用のフロアキャビネットも存在する。
開閉方式は、空間が無駄なく利用できる引き出し式が主流だが、開き戸タイプも中に自分で棚を設置するなど自由なカスタマイズができたり、コストを抑えやすいなどの利点がある。
フロアコーティング(ふろあこーてぃんぐ)
フロアコーティングとは、床の表面を覆う樹脂の液剤を塗布する作業を指す。主として新築時に行うことが多い。
フロアコーティングにはその効果や仕上がりにより、多数の種類がある。例えば、ガラスコーティングは耐久性が高く、光沢を抑えた自然な仕上がりとなる。UVコーティングやシリコンコーティングはガラスコーティングと同じく耐久性が高く、光沢の強い仕上がりとなる。ウレタンコーティングは他のコーティング剤と比較すると、耐久性の面で劣る。
フロアコーティングを施工する主なメリットとしては、床を皮膜で覆うことで床に傷がつきにくくなること、液体や油が染み込みにくくなること、滑りにくくなることなどが挙げられる。
フロアコンセント(ふろあこんせんと)
フロアコンセントとは、床面に取り付けるコンセントのことを指す。
電気配線との接続は床下に収容されており、未使用時はほこりや異物の侵入防止のためカバーを閉じ、使用時にカバーを開けてプラグを接続する。フロアコンセントのメリットは壁から離れた場所であっても、電源コンセントを好きな箇所に設置できる点で、使いたい家電製品を壁の位置によらず設置できることである。
フロアソファ(ふろあそふぁ)
フロアソファとは、脚がなく床に直接置くタイプのソファを指す。
高さがないので、座椅子感覚で使用できるのが特徴である。赤ちゃんや小さな子どもが落ちて怪我をする心配がなく、圧迫感もないので、狭い部屋でもゆとりをもって使用できる。また、脚がついていないため軽量なものもあり、女性でも持ち運びがしやすく、床とほぼ同じ高さなので脚を伸ばしてくつろげるなど様々なメリットがある。
フロアタイル(ふろあたいる)
フロアタイルとは、塩ビ素材を使用した床材を指す。
木目柄や石目柄の起伏が本物の木目と見間違えるほどリアルに再現されているのが特徴である。柄やバリエーションも豊富にある。フロアタイルのメリットは、質感と耐久性に優れ、簡単にメンテナンスができることである。フロアタイルは、通常のフローリングに比べてワックスがけをしたり床を磨く手間がなく、汚れてもサッと拭き取れる良さがある。傷がついた時は、カッターを使用すればすぐに切り離すことも可能で、細かい場所にもサイズを合わせやすい。またタイルを全部変える必要がなく、部分的に張り替えができる。
フロアヒンジ(ふろあひんじ)
フロアヒンジとは、ドアの開閉スピードを調整する役割の装置を指す。ドアの軸下の床に埋め込んで使用する。スピードの調整をするオイルダンパーと、扉を閉めるバネが内蔵されている。ドアを定位置でストップさせる機能を持つ種類もある。マンションのエントランスや、ビル・店舗の出入口などのガラス扉に主に採用されている。
フロストガラス(ふろすとがらす)
フロストガラスとは、ガラスの表面をサンドブラストして表面を凸凹にしたあとに、フッ酸処理を施したガラスを指す。フッ酸処理をしていることで表面が滑らかになっているため、拭くだけですぐに汚れが落ち、すりガラスに比べて水あかや手あかが付きにくい。凹凸が少ないデザインガラステーブルの天板やアパレルショップなどの陳列棚のガラスとして用いられることが多い。
噴火(ふんか)
噴火とは、地下深部で発生したマグマの動きが激しくなり、火山灰や溶岩が地表に噴出する現象を指す。
噴火は、マグマが直接関与したかどうかや、噴火様式などによって、マグマ噴火、マグマ水蒸気噴火、水蒸気噴など、様々に分類される。更にマグマ噴火は溶岩や爆発音などの有無により、ハワイ式噴火、ストロンボリ式噴火、ブルカノ式噴火、プリニー式噴火などに分けられる。
粉末消火設備(ふんまつしょうかせつび)
粉末消火設備とは、粉末消火剤を噴射することで火災を鎮火させる設備を指す。主に油火災に有効とされており、粉末消化剤が炎の熱により分解されて不燃性ガスを発生し、これと噴射に用いた窒素ガスとの相互作用で酸素濃度が下げられることで火が消える仕組みとなっている。
使用後の消火剤による汚損が少ないため、速やかな復旧が求められる施設に設置されている。例えば、美術館や博物館、精密機械を扱う電気通信機室などである。使用する薬剤が粉末で噴出力がないことから加圧源が必要だが、万が一加圧源が故障しても手動で散布できる。
消火剤は正しく貯蔵すればメンテナンスが長期間不要で、凍らないため寒冷地での設置にも適している。