「ふ」から始まる用語一覧
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ブーツ型レンジフード(ぶーつがたれんじふーど)
ブーツ型レンジフードとは、キッチンに設置された換気扇と換気扇を覆うように設置するレンジフードのうち、レンジフード部分がブーツ型になっているレンジフードを指す。
調理時の蒸気や油煙、臭いなどを集める性能が高く、多く普及していることから、スタンダード型とも呼ばれている。換気扇とレンジフードが一体化しておらず、フードのみの取り付けも可能である。プロペラファン、シロッコファンのいずれにも対応できるため、リフォームにも適している。
VOC吸着シート(ぶいおーしーきゅうちゃくしーと)
VOC吸着シートとは、揮発性有機化合物を吸着するため不織布で活性炭を挟み込んだシートを指す。ゼオライトなどを使用したシートも見られる。揮発性有機化合物をVOCと言い、主な種類にホルムアルデヒドやスチレン、エチルベンゼン、トルエン、キシレンなどがある。一般的に住宅を建設する場合やリフォームをする場合はシックハウス対策が講じられているが、居住する際に持ち込んだ家具や、追加で張った壁面や床材などからVOCが発生する場合もある。その際、床面や押入れ、靴箱や収納家具の内部などにこのシートを使用することで、VOCによる健康被害を防ぐことができる。
VOC放散期間(ぶいおーしーほうさんきかん)
VOC放散期間とは、住宅の建築やリフォーム工事が完了した後に、引き渡しまでの間に設ける放置・乾燥期間のことを指す。VOCとは、建材や塗料、接着剤から放散される、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物のことである。VOCの放散の原因による、めまいや吐き気などの症状を引き起こすシックハウス症候群が問題視されたことで設けられるようになった。
V2H(ぶいつーえっち)
V2Hとは、電気自動車を家庭用蓄電池として活用し、貯めた電気を家庭内で利用する仕組みを指す。Vehicle to Homeの頭文字からとっている。電気自動車を活用するシステムは、夜間電力を利用して家庭電源で電気自動車を充電する。また停電時には、大容量の蓄電池として電気自動車から電力の供給が行えるため、エネルギーの安定的な確保が可能となる。太陽光発電などと組み合わせることで、エネルギーの自給自足体制も構築できる。
VP管(ぶいぴーかん)
VP管とは、硬質塩化ビニル樹脂でできた配管資材のうち、肉厚の管を指す。肉薄のものはVU管と呼ぶ。鉄管と違い、抵抗が少ないため流体の流量が多く、腐食に強いため、通気、給排水用の管として広く用いられている。VP管は、一般的に上農水道埋設用として建築給水用などの圧力用に使われる。圧力用として使われるだけでなく、排水用として浅埋設や深埋設の使用やマンションなどの排水や通気配管として使われることもある。
VU管(ぶいゆーかん)
VU管とは、硬質塩化ビニル樹脂でできた配管資材のうち、薄肉の菅を指す。肉厚のものはVP管と呼ぶ。鉄管と違い、抵抗が少ないため流体の流量が多く、腐食に強いため、通気、給排水用の管として広く用いられている。VU管は、一般的に一戸建てなどの低層住宅や簡易な排水設備などの無圧管路に使用される。VP管より薄肉で半分以上も軽量で、価格もVP管より安いことが多い。
仏間(ぶつま)
仏間とは、住宅内において、仏壇や位牌が安置してある部屋を指す。近年では、家の広さや生活様式の変化などにより、専用の仏間をつくらない家庭も増えつつある。リビングや寝室に仏壇や位牌を安置することもある。
仏間の方向や本尊を配置する方角は、宗派等により異なる。本尊を南向きに設けて北向きに拝むように配置する南面北座説、本尊を東向きに設けて西向きに拝むように配置する西方浄土説、その宗派の本山を拝むように設ける本山中心説などがある。
物理的瑕疵(ぶつりてきかし)
物理的瑕疵とは、目的物にある物理的に重大な欠陥を指す。土地の例では地盤が歪んでいる、地盤沈下、土壌汚染、土地の境界が曖昧など、建物の例では、雨漏り、ひび割れ、耐震強度が基準を満たしていない、シロアリ、アスベスト、床下浸水、その他建物の構造上における欠陥などが挙げられる。
物理的瑕疵物件(ぶつりてきかしぶっけん)
物理的瑕疵物件とは、土地・建物に物理的に重大な欠陥がある不動産物件を指す。建物の瑕疵には雨漏りやひび割れ、基準以下の耐震強度、シロアリ、床下浸水、構造上の欠陥など、土地の瑕疵には土壌汚染や地中障害物がある。売主・貸主には物理的瑕疵についての告知義務がある。
葡萄杢(ぶどうもく)
葡萄杢とは、小さな円形の模様が連なって見える木目を指す。
葡萄杢は、葡萄の房がぶら下がっているように見えることから、名づけられた。葡萄杢は、クスノキ、カエデなどの根瘤に現れる珍しい木目である。杢にはどれ一つとして同じものがない。そのことが味わい深く、古くから和風建築の各所や木工品に用いられてきた。
ブナ(ぶな)
ブナとは、ブナ科ブナ属に分類される落葉広葉樹を指す。北海道西南部から本州、四国、九州の温帯に広く分布する高木である。
弾力性があり加工性に優れ、曲げ加工に向いているので、曲線的な曲木家具、整形合板などに適している。その他、用途は器具材、家具材、枕木、床板等建築材、ベニヤ板、漆器素地、玩具材、銃床材、箱材、パルプ材、薪炭材等多岐にわたる。
ブビンガ(ぶびんが)
ブビンガとは、マメ科の広葉樹を指す。カメルーンなどの熱帯アフリカに分布している。幹の直径は3m、樹高は30mほどあり、熱帯雨林の中でもとりわけ大きい。主に家具や彫刻材、ドア板などに使われる。他にも楽器にしたときの音質も重宝され、和太鼓の胴にも使われる。心材は赤褐色や桃褐色の縞模様が見え、辺材は淡色になっているが、時間が経過すると表面が深い色調に変わっていく。材質は硬くて重く、強度があり、裂けなどに対して粘りがある。特にシロアリなどの虫害に強い。
ブラインド(ぶらいんど)
ブラインドとは、窓などの採光部に取り付けて日射しよけや目隠しとして用いる覆いを指す。
一般的に薄い帯状になっている羽根が組まれ、開け幅や傾きで開閉の程度を調整する。紫外線を防止したり、冷暖房効果を向上させたりといった点で役立つのに加え、風通を保ちながら目隠しすることもできる。
羽が床や天井と、水平に並び上下に開閉する「ベネチアンブラインド」と、垂直に並び左右に開閉する「バーチカルブラインド」などの種類がある。
ブラケット(ぶらけっと)
ブラケットとは、壁面に取り付ける照明器具を指す。部屋全体を照らすのではなく、リビングや吹き抜けの補助照明が必要な空間や廊下、階段、玄関ドア付近、勝手口等に用いられることが多い。壁の陰影を表現したり、間接照明にしたりと、実用よりも演出を楽しむ照明とも言える。ブラケットのデザインは豊富で、ランプタイプやスクエアタイプ、楕円形などがある。なお、ブラケットには建築用語では持ち送り(柱や梁から横に出した、軒や棚を支える受け木の事)という意味もある。
ブラケットライト(ぶらけっとらいと)
ブラケットライトとは、壁面に直接付けられた照明器具のことを指す。玄関や廊下、吹き抜けや階段、勝手口などの補助照明に使われ、雰囲気ある演出ができる。取り付け方は電気工事が必要となる直付けタイプと、コンセントに差し込むコンセントプラグタイプがある。メリットとしては、置き型タイプの照明と違い、床スペースの確保が必要なく、生活スペースを広く確保できるため圧迫感が軽減される。また、デザイン性の高い照明でおしゃれな空間を演出するなど、インテリアの一部として取り入れられることもある。
ブラックアッシュ(ぶらっくあっしゅ)
ブラックアッシュとは、北米に分布するモクセイ科の広葉樹を指す。タモとよく似たはっきりした木目が特徴的である。木目のバリエーションが多く、柔らかいカーブを描くものや通直ではっきりしたものなどさまざまである。強度は高く加工性に優れるため、造作材、家具材、床材などに用いられる。日本ではまだ知名度が低く流通量は少ない。
辺材は淡黄色で、心材は淡褐色から褐色である。
ブラックチェリー(ぶらっくちぇりー)
ブラックチェリーとは、アメリカ東部やカナダの大西洋岸に分布するバラ科の広葉樹を指す。加工性に優れ、乾燥すると安定した強い材となるため、家具材や建具材、床材などに用いられる。
辺材は桃色がかった乳白色、心材は桃色がかった淡褐色である。辺材と辺材の境目ははっきりしている。また、経年変化が豊かに出る木材として有名で、最初は桃色がかった色合いが飴色風の濃い赤褐色に劇的に変化していく。樹脂痕によるガムポケットという黒い斑点や筋状の模様が入るのも特徴である。
ブラックメイプル(ぶらっくめいぷる)
ブラックメイプルとは、主にカナダおよびアメリカ北東部に分布するカエデ科の広葉樹を指す。ハードメイプルの一種で、高さ40m近くにもなる高木である。強度と耐久性に優れているため、建築材、家具材や床材に用いられる。
辺材は淡い灰白色、心材は黄灰白色で、産地によっても色味が異なる。辺材と心材の境目ははっきりしない。縮み杢や泡杢、バーズアイなど特徴的な杢目を持つものもあり、化粧材としても珍重される。
ブラックライト(ぶらっくらいと)
ブラックライトとは、可視領域よりも波長が短い紫外線(UVA波)を中心に放射するライトの総称を指す。可視光よりも高エネルギーの光が出ることで、可視光では得られない蛍光反応など、対象物により様々な反応が見られる。
その用途は様々で、蛍光浸透探傷・蛍光磁粉探傷検査(非破壊検査)、リークテスト(油漏れのチェック)、ルアーの蓄光、お札の偽装鑑定などにも使われる。
ブリード汚染(ぶりーどおせん)
ブリード汚染とは、シーリング材と外装の塗膜が化学反応を起こし、仕上げ面に汚れや不具合が発生する現象を指す。サッシ周りや外壁の目地のほか、クラック補修を行った場所などで、仕上げ面の塗膜の表面がべたつき、ホコリを吸着することによる塗膜の汚れや、接着部分の軟化による塗膜・シーリング材の剥離などを引き起こす。原因はシーリングに含まれる可塑剤であることが多く、シリコンシーリング表層汚染抑制剤といった抑制剤を表面に施せば、ブリード汚染対策が可能になる。