「ほ」から始まる用語一覧
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ホースエンドガス栓(ほーすえんどがすせん)
ホースエンドガス栓とは、挿入したゴムホースをバンドで留めて接続するタイプのガス栓を指す。主に、ガスコンロなどを接続するためのキッチンのガス栓に採用されている。ガス栓のくびれ部分に、赤い線が入っているものがホースエンドガス栓の目印となる。接続するために必要な器具は、ゴムホースと2本のバンドである。ホースエンドガス栓とガス器具を接続するためには、まず、ゴムホースをホースエンドガス栓のくびれの赤い線の部分までしっかりと差し込む。次に、バンドをゴムホースの上から固定する。そして、接続するガス器具側にゴムホースを差し込み、最後に、同じくゴムホースの上からバンドで固定すると、接続が完了する。
ホームエレベーター(ほーむえれべーたー)
ホームエレベーターとは、個人住宅(一世帯の住宅、同一世帯)にのみ設置できるエレベーターを指す。かごが住戸内のみを昇降するエレベーターで、かごの床面積が1.3m2以内のものと定められており、2人または3人乗りが一般的である。設置には所轄の行政相に設置可否と条件についての事前協議を行う必要があり、状況に応じ、変更届、休止届、廃止届などの提出も必要である。建築基準法により法定点検が義務付けられている。
ホームオートメーション(ほーむおーとめーしょん)
ホームオートメーションとは、住宅におけるコンピューターを利用した管理システムおよび情報処理を指す。照明や空調、換気や給湯機器類などをコントロールし、省エネルギー化を促進するホームコントローラーと、ガス漏れや火災、不審者の侵入などの非常事態発見と表示、通報と避難指示機能を持ち、セキュリティ会社との契約後に利用できるシステムであるホームセキュリティに分類される。ホームコントローラーとホームセキュリティを組み合わせたものは、総合HAセキュリティと呼ばれる。
ホームコントローラー(ほーむこんとろーらー)
ホームコントローラーとは、電気関連の集中制御装置を指す。ホームコントローラーを設置し、無線ルーターを介してスマートフォンやタブレット、スマートスピーカーなどと連動させることで、住宅設備や家電の遠隔操作や一括操作をすることができるようになる。スマートハウスの中核を担うHEMSコントローラーもホームコントローラーの進化系である。
ホームシアター(ほーむしあたー)
ホームシアターとは、大画面テレビやサラウンドスピーカーなどを設置し、映画館のような迫力ある映像・音響を家庭で気軽に楽しむことのできる設備一式のことを指す。ただ、厳密には定義されていない。ホームシアターシステムは、音を出力するスピーカーと音声信号を操作するAVアンプとで構成されており、アンプとスピーカーが一体型タイプ、スピーカーが独立しているタイプがある。テレビの音は、ステレオ方式でテレビの左右に設置されたスピーカーから音が出るが、ホームシアターの場合はサラウンド方式で聴取者の前後左右に設置したスピーカーから音が出る。映像に合わせた方向から音が出るため、聴取者はまるで映像の中にいるような臨場感のあるサウンドを楽しめる。
ホームセキュリティ(ほーむせきゅりてぃ)
ホームセキュリティとは、住宅の防犯や住人の安全を目的として、あらかじめ設置されたセンサー類が異常を感知すると警備会社へ通報するシステムを指す。
自身で防犯対策をするのもホームセキュリティといえるが、ほとんどの場合は警備会社に依頼することが多い。ガス漏れや火災、侵入などが発生したときにセキュリティ機器が警報を鳴らし、警備会社へ異常信号を送信する。即座に状況判断がなされ、警備員が現場へ駆けつける。火災発生時の消火活動や空き巣などの犯人逮捕は警備会社の業務ではないが、必要であれば警察や消防署への通報もおこなう。基本的には24時間365日体制で警備会社が監視をしてくれるため、長期にわたって家を空けたりするときも有効である。
ホールダウン金物(ほーるだうんかなもの)
ホールダウン金物とは、土台または基礎と柱の緊結のために使用する補強金物を指す。地震などの揺れが起こった際に、柱が土台や梁から抜けないようにする役割を持つ。穴の開いた形状をしており、ホールダウン金物の種類に対応したボルトを穴へ差し込み、土台または基礎と柱を接合させる。2000年6月には、柱の引抜補強のため、ホールダウン金物の設置が法律により定められた。
ホーロー鋼板(ほーろーこうばん)
ホーロー鋼板とは、鋼板の表面にホーローを被覆して、高温で焼き付けた無機皮膜鋼板のことを指す。鋼板とホーロー層の密着性が高く、耐久性があり、傷がつきにくいことが特徴である。また、掃除がしやすいというメリットもあり、キッチンのシンクや浴槽などで活用されている。その他、屋根や外壁などの外装材パネルにも使用されている。
ホーローシンク(ほーろーしんく)
ホーローシンクとは、アルミニウムや鉄などの金属を下地にしてガラス質の釉薬をコーティングし、高温で焼きつけた素材で作ったシンクを指す。
ホーローは、金属素材が持つ耐久性とガラス素材の耐食性を併せ持っており、油などの汚れが浸透しにくく、臭いにも強い。また、耐熱性にも優れており、熱による変形や変色が少ないため、シンク以外にも調理器具や保存容器に使われている。
ホーロー浴槽(ほーろーよくそう)
ホーロー浴槽とは、鋳物ホーローを素材にした浴槽のことを指す。
溶かした鉄を浴槽の形の型に入れ冷やし固めた後、ガラス質の釉薬を塗りホーロー加工をほどこしている。ホーロー浴槽は硬度が高いため、傷や汚れがつきにくく、カビが繁殖しにくいうえ、お手入れもしやすい。また温性が高いため浴槽のお湯が冷めにくく、体の芯まで温められる。
保育施設(ほいくしせつ)
保育施設とは、保育が必要である子どもを保護者の代わりに保育する通所の児童福祉施設を指す。
認可保育所とそれ以外の認可外保育施設と大きく2つに分けられており、認可保育所は国が定めた基準を満たし、都道府県知事に認可された施設であり、預かりには審査があり、各自治体によって細かな違いがある。認可外保育施設は国が定めた基準を満たしていない施設で、保護者の多様化するニーズに対応できるよう、保育園や幼稚園の要素を一体化した認定こども園、0~2歳までの子どもの保育を行う地域型保育園事業など、さまざまな形態がある。
方位(ほうい)
方位とは、ある地点から見た地平面上の方向を指す。東西南北の4方位の他、8方位や12方位として用いられることもある。図面上では、方位は通常上方が北になるように示されるが、図面を紙面におさめるために、回転させて描かれる場合もある。基準となる北には、磁北と真北の2種類があり、一般的に方位として示されるのは磁北である。コンパスが示すのが磁北、北極星の方位を示すのが真北とされている。
方位記号(ほういきごう)
方位記号とは、地図上や間取り図上に記される、東西南北等の方位を示すために用いられる記号を指す。方位記号には様々なものがあるが、1つの方向が矢印で示されていることが多い。何も記述がない場合には通常は矢印の方向が北を示している。また、方位記号がない地図では、通常上が北になっている。
崩壊(ほうかい)
崩壊とは、建築物に関しては、地震や暴風などにより許容範囲を超える外力がかかったときに、建物が崩れるなど重大な破壊が発生した状態を指す。
建物に対しては通常「倒壊」と呼ぶ。日本建築学会では地震などによる建物の破損程度を、軽微、小破、中破、大破、崩壊(倒壊)の5段階に区分している。崩壊は最高の5ランクで「柱や耐力壁が大破壊し、建物全体または建物の一部が崩壊に至ったもの」と位置づけられる。ほぼ修繕は不可能で解体か建て替えの選択が避けられない。
なお、建物の被害区分は判定する機関によって異なる。損害保険会社の地震保険では、「全損・大半損・小半損・一部損」の4ランク、市区町村が発行する罹災証明では「全壊、大規模半壊、半壊、(一部損壊)」の3ランクで、崩壊(倒壊)と全損、全壊は必ずしも一致しない。
方形屋根(ほうぎょうやね)
方形屋根とは、ピラミッド型の四角錐の屋根を指す。主に神社や寺など、住宅でも正方形の間取りになっているものに採用されている。
方形屋根の長所は、かき合いと呼ばれる屋根頂部を中心に均一に屋根が設置されるため雨や雪が分散されること、四方すべての外壁を覆うため太陽光や雨水による劣化を防ぐこと、雨漏りの場合部分的な補修が可能であることなどがある。
放射孔材(ほうしゃこうざい)
放射孔材とは、広葉樹材のうち、水の通り道である道管の配列が樹心を中心として放射状になっている樹種を指す。
道管の並び方で、環孔材(クリ、ケヤキ)、散孔材(ブナ、マカンバ)、放射孔材(カシ、シイ)に分類される。硬くて重い特徴があるため、防風、防火、防音、砂防に適している。放射孔材の用途は、庭木、生垣、公園樹、街路樹器具材、船舶材、くさび、農具の柄、薪炭、三味線の棹と多岐にわたる。
法定共用部分(ほうていきょうようぶぶん)
法定共用部分とは、マンションなど区分所有権が存在する建物において、「建物の区分所有等に関する法律」で共用部分にすることが定められている部分を指す。
法定共用部分は、数個の専有部分に通ずる廊下や階段室や構造上区分所有者が共用利用するエントランス、配管、エレベーターなどとなる。一方、集会室や管理人事務室、駐車場など、構造上独立していて専有とすることができる場所も管理規約によって共用部分とすることができ、その場所を規約共用部分という。
法定地上権(ほうていちじょうけん)
法定地上権とは、抵当権が実行されたときに土地とその土地にある建物の所有者が別々に他者へ移った場合に発生する地上権を指す。建物の所有者は土地の所有者でなくても法定地上権で認められればその土地を利用することができる。これは土地を利用する権利が消滅することで、建物を撤去しなければならない不都合を回避するための制度である。建物の所有者は土地の所有者が他者に移ってもその建物に住み続けることができ、また賃貸物件として貸し出すこともできる。法定地上権が成立する条件としては、まず抵当が発生したときに建物がすでにその土地に建設されており、土地と建物の所有者が同一人物で、かつ土地もしくは建物の所有者が競売によって異なる人物に移行することである。抵当に関しては建物、土地どちらか片方もしくは両方に設定されればよい。
琺瑯(ほうろう)
琺瑯とは、鉄などの金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材を指す。
金属の耐久性にガラス質の耐湿性が加わり、強さと美しさを併せ持つ素材として、鍋や調理小物、日用品に広く用いられ、住宅の内装材にも多く使われている。
特徴は、火に強く耐熱性・冷却性が高い、耐食、耐酸性があり塩分や酸に強い、傷や汚れに強く、ニオイも染み込みにくい、などがあげられる。またガラス質に色を焼き付けることで光沢のある美しい質感に仕上がるため、カラフルな色合いの製品も多い。なお、表面がガラス質なので落下や衝撃には弱く、工程上、全てをガラス質で覆いきれない為、鉄サビが生じる可能性がある。
保温材(ほおんざい)
保温材とは、ある装置や装置内の温度、建築物の中の温度を保つために用いる材料を指す。断熱材とも呼ばれる。建築物においては、壁や天井、床などへ設置され、熱の損失を抑制する役割を持ち、住宅やビルをはじめ様々な建築物で用いられている。素材は、人造鉱物繊維、無機多孔質材、硬質ウレタンフォームなどの発泡プラスチックなど、用途やコストによって多岐にわたる。また、形状も、設置場所に応じて板状や綿状、現場吹付けなど多様である。吸音や防火効果を併せ持つ保温材もある。かつては、保温材として石綿が多く用いられたが、現在では、原則として製造・使用が禁止されている。